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2010.1.30

平成21年度JTEC第2回講演会報告


1 開催趣旨

 2008年に横浜で開催されたTICADⅣを契機に日本とアフリカ諸国 との協力関係は大きく進展しつつありますが、
アフリカに対する他国の影響力も拡大しているところです。このような情況を踏まえJTECは今年度、
アフリカににおけるICTの現状と日本の貢献の可能性について調査を行ってきましたのでこれを御報告すると共に
皆様と共に、アフリカにおけるICTの今後の展開について議論を深めたい。


2 講演会内容

(1) 日程 平成 22年1月21日(木) 14時~17時30分
(2) 会場 五反田ゆうぽうと 7階「末広の間」( 品川区西五反田8- 4-13)
(3) テーマ アフリカの持続的成長とICT分野における日本の貢献


3 講演会次第

(1)講演 1 :アフリカ地域におけるICT国際展開について( pdf )
柳島智(総務省情報通信国際戦略局国際協力課国際展開支援室長)

(2)講演 2 : 南東部アフリカ5カ国ICTブロードバンド基盤ネットワーク調査の結果について(JKA補助事業)( pdf )
平山守(JTEC企画・調査研究部長)


理事長挨拶 内海 善雄(JTEC理事長)


(3)   講演  3 :ウガンダ・ナショナルデータベース(国民ID)整備計画調査について(JETRO案件)
山崎靖(JTEC国際通信技術部長)

(4) 講演 4 :ガーナ放送協会設備拡充計画調査の結果について( pdf )
横井康和(JTEC放送部長

4 概要

(1)  理事長挨拶で内海理事長は
  「①アフリカ地域は「一括り」では説明できない地域である。東部は英語圏の国が多く西部はフランス語圏の国がが多い。
  又、南アフリカを中心とする南部は先進国と変わらないような国もある。
  ②ただ、ICTについては、アフリカ諸国の殆どの大統領クラスは、ITUの情報通信サミット(WSIS)を経験して以後、MDGsの達成に向けてICTをいかに活用すべきことかをよく知っているということを知っておくことは重要である、
  ③そして、一般的に旧宗主国に対しては一歩距離を置いており、最も信頼されている国はカナダと日本である。従って、日本はもっと自信を持って日本のプレゼンスを高める努力をして欲しい」と期待と激励をされました。

(2) 柳島智氏からアフリカ地域に対する総務省の取組み方針が説明されましたが、アジアに比べてアフリカにおけるICTの展開は今後さらに検討を進めていきたいというものでした。総務省には尚一層の積極的な展開方策期待したいと思います。

  (3) 平山守氏の講演に対しては、日本の強みであるサービスをパッケージ化したプロジェクトを提案し、ODA等を活用して日本の企業が貢献できる仕組みつくりが必要との提言が参加者から有りました。

  (4) 山崎 靖氏の講演に対しては開発途上国のGood Governanceの観点から共通基盤となるものなので、ODAによって是非とも実現して普及させて欲しいという意見が会場からありました。

  (5) 横井 康和氏の講演に対しては、日本の地デジ方式が採用されない国に対する貢献のあり方を探るベしとのご意見がありました。

総じて、「国際協力は我が国の持続的発展の生命線である」という認識の下、 JTECとしては今後ともこのような講演会の開催を継続して参りたいと思いますので、皆様方におかれましては講演のテーマや講師などにつき何なりと御意見など御寄せ頂ければ幸甚です。講師の方々、御運び頂いた皆様、御協力頂きました皆様に厚く御礼申し上げます。